行政書士試験を受験しようと決心をした時、最初に悩むのはどうやって勉強を進めていこうかと悩む人が大半なのではないでしょうか。
そこで、平成30年度の試験での不合格経験があり、この度令和7年度7年ぶりに再チャレンジするワタクシが
予備校と独学のメリット&デメリットを自身の失敗をふまえ解説していきたいと思います。
行政書士とは、行政書士法に基づく国家資格で、官公庁に提出する書類の作成や提出手続きの代理、権利義務や事実証明に関する書類の作成などを行う法律の専門家のことです。独占業務も含め業務の幅が広い資格で、年に1度に実施される国家試験に合格することが必要とされます。
行政書士試験勉強に予備校は必要?
結論、行政書士試験に合格するのに必ず予備校を使うべきかというと答えはNO!
ただ正確に言うと、予備校を使ったほうがいい人と独学のほうが向いている人がいるのは事実です。
なのでここからメリットデメリットをあげてそれぞれ解説をしていきますね。
予備校のメリット
- スケジューリングはほぼおまかせ
- 他の教材を買わなくてもいい
- 質のいい講義が受けられる
- 重要な部分とそうでもない部分のメリハリをつけた学習方法で学べる
- 強制的に勉強せざるをえなくなる
- わからないところは個別に教えてもらえる
スケジューリングはほぼおまかせ
スケジューリングは行政書士試験の最重要項目と言っても過言ではないくらい大変大事なことです。
行政書士試験合格に必要な勉強時間数は600〜1,000時間言われているのですが、
普段の仕事や子育て、家事などに追われている社会人が並行して勉強時間を確保するのはなかなかたいへんなことです。
しかし予備校ではある程度のカリキュラムにそって受講するので、ほぼそのスケジュールに沿って学習をこなしていけば、直前期に細かい計画を立てるだけでひととおりこなせるようになっています。

ちなみに私は1回目受験の時と今回は違う予備校の通信講座を使っていますが、どちらも講義の日程や答練の日程が決まっていたのでグータラな私でも学習計画はたてやすかったです。
他の教材を買わなくてもいい
受講講座にもよりますが、初学者コースなどはすべて教材も込みでの契約です。
教材をいちから揃えようとすると、たくさんありすぎてどれがいいかわからない、なんてことも。



唯一購入したのは行政書士六法。あれは残念ながら予備校の教材にはないケースがほとんどなので自分でその年のものを購入することをお勧めします!
質のいい講義が受けられる
これがなんと言っても予備校の醍醐味ではないでしょうか。
昨今ではYouTubeで講義動画をアップしておられる先生が多いですが、はやり教科書に沿ってわかりやすい講義を受けることでインプットの時短にもなります。



今まで2つの予備校を利用しましたが、どちらもとてもわかりやすい講義でした。予備校や講座の種類によって講義時間は様々ですが、個人的には120〜150時間くらいのボリュームの講義を受けれたほうがインプットしやすい気がします。
重要な部分とそうでもない部分のメリハリをつけた学習方法で学べる
行政書士試験は300点満点中180点(6割)で合格です。
隅から隅まで学習しても効率が悪いだけなので、ここ今年ヤマです!とか、ここはサラッと見ておくだけでOK!など限られた時間で学習する人にとってはここもとっても予備校ならではのメリットともいえます。



よくある、はいここテストに出ますよ〜みたいなやつね。
強制的に勉強せざるをえなくなる
人間不思議なもので、こんだけやったんだからとか、これだけお金かけたんだから、という理由だけで途中で辞めると言うことは出来なくなります。
自分を追い込むことが強制的にしやすくなります。



資格試験は何度でも心を折ってきます。ある程度お金も時間もかけたんだし!と自分に鞭を打つことも大事。
わからないところは個別に教えてもらえる
これも予備校ならではのメリットのひとつです。
行政書士試験初学者にとって法律はとてもとっつきにくい専門用語や言い回しのオンパレードです。
実際ググっても辞書ひいても全くわからないってことがはじめのうちは本当に多い!なんならわかんないこともわかんない、ニホンゴワカリマセン!ってなります。
そんな時に質問ができる環境ってとっても心強いです。



通信講座だとメールフォローがある講座がおすすめ!
聞いたら一瞬でわかることを何時間も悩むとかザラですが、
はっきりいって時間もったいないです。
何からしていいかわからない!ってひとは予備校一択な気もしますが、予備校選びもとっても重要です
それはまたの機会に各予備校についての比較をしてみようとおもいます。ではつづいて、デメリットをみていきましょう
予備校のデメリット
- 費用がかかる
- 好みの教材とは限らない
- 講義などで時間の拘束がある
- 学習の順序はある程度予備校のスケジュールに合わす必要がある
費用がかかる
もうなんならここでしょ?ってくらいの独学との差ですが、初学者コースの平均が11万〜25万円くらいかかります。
上にあげたメリットを考えたとしても、まだ勉強をはじめてない人にとっては未知の世界なので、独学でも合格した体験記なんかをみると一気に不安になるかもしれません。
資格ビジネスというなんとなくマイナスな情報も巷では耳に入ってくるので、先述したように予備校選びが肝になってきます。



独学だと、テキスト、過去問集、六法…etc..を揃えたとしても数千円〜1万円くらいで済みますのでやはり迷ってしまいますよね。
好みの教材とは限らない
これはかなり好みの問題ですが、比較的予備校のテキストはシンプルな仕様なものが多いです。(カラーだとコストもかかるから?)
勉強をはじめる前はカラフルでイラスト付きのものがわかりやすいしとっつきやすいと思う人も多いのではないでしょうか。
ただ勉強が進むと余計な色やイラストが気に触るなんていうメンタルになることもあるので一概にデメリットとも言えない反面、予備校によってはめちゃくちゃフルカラーを売りにしていることもあります。
なのでやはりテキストだけで予備校は選ぶものじゃないという視点から、デメリットになりうると思います。



独学しようと思って最初に買ったテキストは謎のふざけたイラストがかいてあってちょっと面白くて好きでした。
講義などで時間の拘束がある
予備校の通学コースは時間の縛りが必ずあります。
強制的に勉強モードにさせられますが、仕事や家庭の事情で講義が受けられないというのはなかなか死活問題ですよね。
通信講座だと配信日以外でも視聴出来ますし、倍速もできるのでこのデメリットも通信講座でカバー出来そうです。



私は地方住みなので近くに予備校がなく通信一択ですが、本当は通学コースのほうがより質問もしやすいので都心の人がうらやまし〜
学習の順序はある程度予備校のスケジュールに合わす必要がある
行政書士試験は、基礎法学、憲法、民法、行政法、商法、基礎知識と6科目あります。
これの学習順序は一般的には上記の順番で進める予備校が多いです。
ただ、法律のとっつきやすさで行政法を先にやったほうがいいとか、行政法の中の科目でもこの分野は後回しの方が理解が深まりますと言ったオリジナル順序での学習を勧めるYouTuberさんもいたり、そのへんが独学だと応用が効きますよね。
メリットの冒頭でお伝えしたスケジューリングが逆にやりづらい!と感じる人もいるかもしれません。



基礎法学や憲法の法律用語のオンパレードで初期の頃に脳みそショート寸前になったワタクシ的には、行政法からやるのもありかも、と思いました。
やはり費用面でのデメリットが大半を占めるのではないでしょうか。法律の勉強の経験者や、資格試験慣れしている人からすると10万円以上の出費は勿体無いのかもしれません。
予備校のメリットデメリット、いかがでしたでしょうか。次の記事で独学について書いていこうと思います。
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