行政書士試験を受験しようと決心をした時、最初に悩むのはどうやって勉強を進めていこうかと悩む人が大半なのではないでしょうか。
そこで、平成30年度の試験での不合格経験があり、この度令和7年度7年ぶりに再チャレンジするワタクシが予備校と独学のメリット&デメリットを自身の失敗をふまえ解説していきたいと思います。
行政書士とは、行政書士法に基づく国家資格で、官公庁に提出する書類の作成や提出手続きの代理、権利義務や事実証明に関する書類の作成などを行う法律の専門家のことです。独占業務も含め業務の幅が広い資格で、年に1度に実施される国家試験に合格することが必要とされます。
行政書士試験独学で受験は可能?
独学で行政書士試験を目指し見事合格している人はたくさんおられます。
ただ、勉強の仕方を間違えると非常に厳しい結果ともなりうる独学。
独学で目指そうとして挫折をした経験から、独学受験のメリットでデメリットをご紹介します。
独学のメリット
費用が少なくて済む
これぞ、独学の最大のメリット!
ずばり受験勉強にかかる費用は独学の場合テキストと問題集、六法などを揃えても数千円〜1万円程。
行政書士試験受験生の多くは会社員や主婦など、出来るだけコストを抑えたい!というひとがほとんどだと思います。
正直、予備校に通おうが、通信講座を受けようが、とにかく行政書士試験合格への道はひたすら過去問…過去問…なんです。
なので独学でも合格される人がたくさんいる、というわけです。

テキスト、過去問共にいろんな出版社さんから出ていますよね。
個人的には早稲田出版さんの基本テキスト、肢別過去問がいろんなYouTuberさんもお勧めしているだけあって使いやすかったです。
無料のYouTube動画がたくさんある
私がはじめて受験をした平成30年はまだ行政書士試験対策のYouTube動画がそんなに出ていませんでしたが、ここ最近は有名な人気先生がYouTubeで活躍されていますね。
私は予備校講義の傍ら、『ゆーき大学』のゆーき先生の動画や『行政書士独学応援』の佐藤先生の動画を移動中に聴くことを日課にしています。
正直、かなりわかりやすくてシュールな感じが予備校の味変みたいな感じで気に入っています。



上記にあげたYouTube動画の先生方、砕けた表現がめちゃくちゃツボ!面白くて、”ながら観”でも案外頭に残るんです!
自分のペースで学べる
予備校編でもふれましたが、学習の順番というのはある程度決まっているのか、
基礎法学→憲法→民法→行政法→商法→基礎知識
の順番で講義を進めるところが多いですが、それぞれのやりやすさというのがあると思います。
独学の場合はどこからやっても自由!
カリキュラムが決まっていないのでリスケも自由!
隙間時間しか取れない社会人にとってはこの自由度がモチベーション維持にも繋がるのかもしれません。



行政法からスタートして法律の雰囲気や暗記に慣れてから民法に進むと
挫折しにくいと教える先生もいますよね。なんかわかる気がします
独学で合格ってなんだかカッコイイ
これはメリットかわかりませんが、独学で合格したんだよね、へへって言われるとなんかめちゃくちゃかっこいいって思っちゃうの気のせいでしょうか。
(なんか大人の余裕ってやつ?)
まあ、合格さえすればすべて良しというところなんですが…



予備校を使っても結局は孤独との戦いなので
独学って言いたくなりますけどね。ふふ。
独学で頑張る!と決めた方はおそらく費用面が大きい気がします。10倍以上かかりますからね。余談ですが私は行政書士試験以外の資格ビジネスに数十万課金してしまった経験があります…泣
では、続いてでメリットをみていきましょう
独学のデメリット
スケジュール管理が難しい
行政書士試験は前にもお伝えしたように、600時間〜1,000時間の学習時間が必要です。
特に初学者や法律知識0の人だと1,000時間は確保したほうがいいと言われているので、大体余裕をもって1年前から学習をしても1日2.7時間は必要なのでそれに沿った学習計画をたてる必要があります。
特に初学者はインプットに時間がかかるのとわからない所でつまづくとそこから進まない…ということもしばしば。



今日はこんくらいでいいかと自分に甘くなってしまう。
カフェに行くとやった気になる。
そこからズルズル…(それは私だからか)
軌道に乗るまで時間がかかる、挫折が容易い
法律の勉強ってはじめ本当に何言ってるかわからないし、漢字も難しいです。
あ〜無理!と思うとなんかどんどん嫌になっていきます。
私の経験談を話すと、通信で不合格だった翌年、今年は独学で!と思って意気込んでテキストと過去問買ってしばらく地道にやっていましたが、当時会社員だった私は仕事の忙しさと連日の飲み会でサボりがちになり、結局挫折してしまいました。
1年目は10数万払ったというのもあったので、本試験までなんとか頑張りましたが
今辞めても数千円だし…
ってやっぱり思ったんですよね。



独学の場合、仲間がいるとか、周りに言って回るとか
挫折しない工夫が必須ですが、それでも挫折した私です…てへ
独学のデメリットってぶっちゃけ精神論だと思ってます。あとは学習の経験値、テクニックの有無でいくらでもカバー出来ると思います。メリットにあげたYouTube動画ですが、無料でここまで教えてくれるの〜と感激する反面、用語に慣れるまでは科目ごとのこの分野、と動画を探すのが難しかったりするので、そこはテキストや条文にそった説明がある予備校の動画とは別物と考えたほうがいいですね。
まとめ
前回は予備校、今回は独学とそれぞれのメリット&デメリットをお伝えしてきました。
はじめに、予備校を使わないと合格しないのかという問いに、NO!といいましたが、私個人の意見としては
予備校は、それなりの金額を出すだけの価値があると思っています。
なぜなら行政書士試験の一番の敵は学習方法を間違えることだからです。
実は行政書士試験は、司法試験受験生ですら正しく勉強しないと不合格になるという比較的難解試験です。
『正しく効率よく学ぶ』
長年の実績と、高い合格率を出すために研究に研究を重ねた予備校の底力はそこではないでしょうか。
学習にかける費用は人生の自己投資です。時間と正しい知識にお金をかけることは決して無駄ではないはず。
受験生の皆さん!コツコツと一緒に頑張っていきましょう〜
でも、独学を選んで費用もかけずに受かったら超勝ち組よね〜なんて独学組に憧れる私。次回からは、通信講座のこと、1年目不合格だった年の話などもお話ししていきます。
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